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むかし むかし
あるところ に
ひとつの たねが おちました
じめんに ぽとん と
おちました
あめ ふり
たいよう てらし
たねは 実となり 花となり
みどり いっぱい
そだって いきました
根 が 枯れないように
葉 が 枯れないように
ひとり せっせ せっせ と
せいちょう しました
よるには きゅうそく
ひるには せいちょう
毎日 日々の くりかえし
ひろがった えだ
は には
し だ い に
花には 蝶が
実には 蟻が
葉には 鳥が
ひとときの 休息を もとめて
あつまるように なりました
きょうは ね
かわの むこうで あんな ことが あったよ
きょうは
みちを あるいていると こんな ものを ひろったんだ
いろんな おはなしが
あっちへ いったり
こっちへ いったり
わたしは たのしそうに きいてるだけ
風が ふき 雲が ながれ
時間が ゆっくり 過ぎて きます
もうすこしすると ・
蝶も 蟻も 鳥も
次の しあわせ さがしに
旅に でます
そしたら また ひとり
のんびり
空を ながめて ます
たび に つかれたら
また おいで
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