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はりめぐらされた その糸は
あみあげて つつみこまれた 淡い 世界
わたしを つつんで
なぞってくれる
それに わたしは
からだで こたえる
いても いなくても きづかれない
あわい ちいさな ふたりの 存在
感情の ほつれに きづかず
ちょ ちょぃ ちょぃ ちょぃ
みえずに 消える ちいさな ほつれ
ほどかれて いた事 さえ きづかず に
谷の まにまに ながれて く
すぅーっと ひとすじ の 糸と なり
流れ落ち 足元で 輪となり
泡となり
かたち かえて すがた かえ
きえいる ひかり に みえたんだ
倒れてく ドミノのように
あし の つけね に
消えて っ た
素肌が 露わになっていく のさえ
ひとごと の ように
素肌の奥が 震えている ことさえ
しらない ふり で
指先 つたわり 手から 手へ
手首 つたって くびすじ へ
するっと ほどけた 胸元の 糸
ほつれを みつけて ほどいて ゆく
それは ちいさな わたしの きづぐち
あなたが みたいと いっていた
わたしの きづぐち
わたしの はだかは こんなもの
まとって ない のは 自然の刹那
ひくと ほつれる
ただの いと
静かに 消え ぃる 切ナイ 世界
流れて
離れて
あなたの フレーム さって ゆ く
花が 枯れて 枝も 折れ
土に やどった みず も さり
存在さえも きづかれ なくなった 時
やっと しずかに はだか に なれた
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