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  * ガラスの湖 と 少年 *  ←  ↑  →
















ある 村 に  ガラスで できた 湖が ありました 。








その湖は、宙に 浮いていて 、

いつも きらきら 空を 漂っていました。









天上に 雨が 降れば 、

ガラスの 湖は 、

みずかさ を 増 し ましたが 、

時折 、 虹のように 空から  放水する事で 、

人々の 生活用水と なり 尊ばれて きました 。










ある 秋の 木枯らしが 吹く 頃 、

村に  大きな 大きな 台風が

やってきました 。








ほかの 村々は 、 ガラスの湖が

なかったせいか 、 次々と

稲穂は 倒され 、 家々は 粉々に

吹き飛ばされ 、 なぎ倒されて しまいました 。








ただ 唯一 、 ガラスの湖が 空に 浮かぶ  この村は 、

ガラスの湖が 台風の 勢いを

村に 被害が ないように 、 押さえてくれて

そのうえ 、 雨 嵐 も  すべて

ガラスの湖が 受けとめてくれました 。






村人たちは、ガラスの湖に 感謝しつつ、

無事、乾燥て 収穫時期になった 稲穂を 刈り取り

米を 収穫し 、 いつもの 家で いつもの 団欒のなか

過ごす事が できました 。







ある日 、 村人の ひとりが、

異変に  気付き 、 空を 指さして

大声で  奇声 を あげました 。








ガラスの湖が 今までにないくらい

みずかさが 増して 、 危険だ !





これ以上増すと 、 ガラスが

割れて 、 村 自体が 壊れてしまう !





村が 壊れるだけでなく 、

住んでる みんなも ガラスが 突き刺さり

亡くなってしまうぞ!






ガラスの湖は 、 いつもは

村に ゆっくり 放水する事で

自分のなかの 水量を 保ってきたのですが

今回ばかりは、あまりに

受けとめた 台風の 水量が 多すぎて

自分でも コントロールできない 程に

なって しまって いたのです 。









村人たちは、今まで 感謝をしていましたが、

それでも やっぱり 死ぬのは イヤだと

誰 先に 、 いちもくさんに 方々へ

ちりじりばらばら  去って いきました 。












残された ガラスの湖は 、 それさえ知らず

ただ ただ  限界ぎりぎり の なか

宙 に  浮いて いました 。











ただ ひとり 、村から 離れなかった

ちびっこが いました 。







ちびっこは、ガラスが 割れる 不安より 、

今まで ガラスの湖が してくれた 事 に

対する 感謝で いっぱいなのでした 。








きみが 壊れて 飛び散る なら

それは それで  しかたが ない と

観念していました 。






ちいさい頃から、どれだけ

両親が、祖先が、この ガラスの湖に

助けられたのか、よく 知っているからです。







それだけに、苦しんでいる ガラスの湖を

放置して 去る事が できなかったのです。









ガラスの湖には、もう 正常に 物事を

判断する能力は なくなっていました 。




壊れるくらいなら、このまま

今あるすべての 大量の水を

この下界いっぱいに まき散らして

気を 楽にしようと も 思っていました。








それでも、それだけは できませんでした。

なぜか、それだけは。





ただ ひとりだけ、村を離れないで

心配そうに こっちを 見る ちびっこが

視界に 入ってしまったからです 。







それから、数日が 過ぎていきました。


晴れ渡った 青空のなか 、

太陽が ひどく 照りつける 日差しの強い日々が

つづきました 。









ガラスの湖 は、 今までのように

虹を 作るように、水を 放流する事さえ

できない 限度 ぎりぎりに なっていましたのです。







ガラスの湖は、ちびっこに

どうして そこを 離れないんだ? と

聞きたかったのですが 、 聞けないで いました。




同様に、ちびっこは

ガラスを ただ 黙って 見守っていました 。









熱い 日差しは、ガラスの湖に たまった みずかさを

次々と 蒸発させ、気づいた時には

あくびも でるくらいの 落ち着いた 水量に なっていました。





正常な判断を失いかけていた ガラスの湖は

いつのまにか、元気になり、笑顔も 戻ってきました。









ちびっこは 、 言いました 。

ボクは  キミの ガラスの破片くらい 受けとめられたのに 。




ガラスの湖は 、 負けずと 言い返しました。

俺は 、 お前が 視界に 入ってなかったよ 。

そんなところに いたんだね 。













それからというもの、村に ひとりっきりのちびっこは

ガラスの湖 と  今まで以上に 仲良くなり

村を離れることなく 暮らしたそうです 。






















 




 

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きゃんすぴにゃんっ
なんだか感動する
お話ですね(´ω`)


きのう 、 なんとなく つくった おはなし +.。゜

ガラスの湖 と いう イメージが
届くかどうか 少々 疑問 あり (´・ω・`;)
まんみ
絵本にしてほしい揺れるハート


じゃぁ 、 まんみ に  イラスト
書ぃて もらぅ  ΦωΦ(笑)
ゆい

ガラスの湖さんに負けずと言い返されたって、
そんな小さな破片なんかヘッチャラさ。
ここにいられることがボクはシアワセなんだから。
だってホントにシアワセなんだから。
ちっともコワくなんかないよ。

・・ありがとう(^-^)


ゆぃ chan +.。゜
あなたゎ 今、一瞬 少年になったのかも +.。゜

だったら 、、
ガラスの湖 ゎ  誰だろう  ...∞

友人 、 家族 、恋人 、、、、

きっと その人ゎ 、 繊細で
時々 壊れそうに なる の か し ら ん 。

(*´◡`*)

ゆい

ココダケノハナシ
とっても薄いガラスだよ。
いつ割れてしまうかと苦しんでる。
半分壊れてる。
真下にいるのに(^-^)


もし、大切なヒトなら 、、
割れたとしても 、 ガラス ごと
受けとめて あげる と 、、

その時ゎ 、 破片で 、
何針も 縫う 傷跡になっても

その後の 生き方に
きっと  プラスで 返ってくる ょ  (m'v` )


それが 、 ガラスの湖でなくて 、
熱い 破裂寸前の ダイナマイト だとしても
優しく おなかに 抱えてあげたら 、
・・・・ いぃ 事 あるかも 。

時にゎ 自分が 壊れるかも
しれなぃけど  それゎ それで 、
ぃぃ 思い出 に なったり   笑




時にゎ 放っとぃて !!  なんて
時も 、 あるかも しれなぃ ね - 。

そんな時ゎ そっと  放っとぃて
あげるのも 、 大 切 鴨 *゜


このオハナシの よぅに ね (´v`*)
ゆい

うん、ワカッタ。
そう、このお話のようにネ..
ドウモアリガトウ☆


(*´◡`*)

ytwe

ことばは うれしい プレゼント *゜。 ('-'*)

謝謝

 謝謝
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